6-3制の小学校・中学校から,4-3-2区分の9年制義務教育学校へ

新着情報 - 7年生




 進学や職業選択について学ぶ機会として、7・8年生合同で進路講話を実施しました。今回は、本校70期卒業生であり、現在慶應義塾大学に在学中の波多江さんを講師としてお迎えしました。
 波多江さんは、京都小中学校、附属高校時代の経験や、大学での学びについて語ってくださいました。高校時代には海外留学を経験し、大学では国連でのインターンシップに参加するなど、さまざまな挑戦を重ねてこられたそうです。その背景には、日々の学びの積み重ねや、仲間とともに切磋琢磨した環境があったこともお話しくださいました。
 また、講話後の質疑応答では、生徒たちから留学や大学選び、将来のキャリアについて多くの質問が寄せられました。波多江さんは自身の経験をもとに、一つひとつ丁寧に答えてくださいました。先輩の実体験に基づく言葉に、熱心に耳を傾ける生徒の姿が印象的でした。
 波多江さんとは初対面と思いきや、実は8年生が1年生の時の9年生が波多江さんの学年でした。9年近く前の1・9の対面式の写真には波多江さんと手を繋いで入場する二人の幼い8年生の姿が。全然記憶にはありませんでしたが、附属の先輩と後輩がつながっていることを示す一枚でした。
 今回の講話を通じて、生徒たちは将来の選択肢をより具体的に考えるきっかけを得ることができたのではないでしょうか。これからの学びの中で、自分自身の可能性を広げていってほしいと思います。





2月28日(金)に、青森県実地研修に参加した生徒による発表が行われました。また、エネルギー学習の総まとめの時間として、福島県実地研修に参加した4名の生徒も改めて発表し、最後には模擬ディベートを実施しました。
発表生徒が青森県に実地研修に行ったのは12月末でしたが、そこから2か月かけて持ち帰った学びを「どうすれば行っていない生徒に伝えられるのだろう」と工夫を凝らしていました。以下は生徒による発表の一部です。

「この発表をするにあたって七年生になってほしい姿が2つあります。1つ目は自分のエネルギー観をもつです。青森の研修に行った人、福島の研修に行った人みんなが同じような原子力発電のイメージを持っているというわけではありません。この発電方法を広めていきたいという人、違う発電方法がいいと思う人、賛成反対といったいろいろなイメージや意見があります。みんなが賛成だから賛成というのではなく原子力発電について理解し自分だけのエネルギー観をもってほしいです。2つ目は自分事としてとらえるです。京都には青森の六ケ所村にあるような再処理工場はないし自分に関係ないと思っている人は多いのではないでしょうか。エネルギー問題を正しく理解し、身近に感じてもらい小さなことから心がけてほしいと思います。」


10月30日(水)に、福島県実地研修に参加した生徒による発表が行われました。
現地の方から聞いた話や、研修で得た知見をまとめ、発表生徒は「アウトプットすると、自分も知識をまとめることができる」「発表するにあたって1番意識したことは、〈どれだけ皆の気持ち・考えを変えるきっかけを作れるか〉」と振り返っていました。発表を聞いた生徒は「私たちにできることをやっていければいいな」と振り返っていました。今後、グループ協議で話し合われた内容が、紫友祭でのポスター発表に繋がっていきます。


10月31日(木)、気持ちの良い秋晴れの空のもと、愛宕山登山を行いました。
以下は生徒による振り返りです。
「(水尾)小学校に着くまでの舗装された道を歩いているとき、比叡山では見なかった目新しいものばかりで目を奪われました。なので歩いているときずっと飽きなかったです。小学校に着いたときから登山開始のときまでずっとワクワクしっぱなしでした。登山のときも時々開けた景色が見えたときとか感動しましたし、その景色に圧倒されました。それにまばらに紅葉している木もまばらにあったのできれいな景色がとても際立っていて思わずため息がもれる程綺麗でした。他にも休憩時に上を見上げてみたときも木々の隙間から太陽の日光が差し込んでいて、幻想的で綺麗でした。そんな様々な景色を見ていたからか、登山中はほとんど疲れませんでした。登頂後の補食や昼食もより一層美味しく感じられました。一方で、登山中は気にしていませんでしたが、お昼の時間帯なのに登山直前のときと気温が全然違っていてとても寒かったです。でも友達と笑い合いながら昼食を食べているときはその疲れや寒さを忘れるぐらい楽しいものでした。ちなみに登頂したってなったときに、もちろん達成感はありましたが木々が茂っていてあまり実感は湧きませんでしたがこれから下山ということを知ってやっと登頂したという実感が湧いて来ました。下山しているときは登山中よりもあまり筋肉を使わなかったので疲労も溜まることなく下りることができました。途中、野鳥や昆虫を見つけたりして見るたびにこの生物はなんだろうと考えていました。下山が終わり、愛宕山を登りきって内心喜びの気持ちになりました。まだ8年で蓼科山に登るというのが最終的な目標なので蓬莱山も登りきってその目標を達成できるように頑張っていきます。」


 8月27日(火)に、京都大学の角山雄一先生による「放射線ってなんだろう?」という特別授業が行われました。
 現在の7年生は2011年生まれの生徒がいる学年ですが、東北大震災による福島県での原子力発電所の事故についてニュースで見聞きしたり、自分で調べたりしている生徒もいます。そんな中で「放射線」と聞くと、なんとなく「怖い」「近づきたくない」というイメージをもっている生徒たちですが、角山先生は、レントゲン博士の話から、身近な自然放射線の話をしてくださり、より深く理解することができました。特別授業終了後には、角山先生のもとに多くの生徒が詰めかけ、質問している姿が見られたり、ワークシートいっぱいに授業の内容をメモしたりする生徒の姿が見られました。専門的な話を聞くことで、より自分事として関心をもち、探究していく主体性が育まれることを願っています。