6-3制の小学校・中学校から,4-3-2区分の9年制義務教育学校へ

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 本校では国際理解教育の一環として、タイ王国のアユタヤ地域総合大学附属学校との交流を続けています。今年で29年目を迎えるこの交流では、毎年互いの学校から約20名の生徒が訪問し、1週間にわたって学び合いと文化交流を深めます。
 本日、タイからの訪問団が関西国際空港に到着しました。大阪では昼食を共にし、その後、海遊館を見学しました。大きな水槽を泳ぐジンベエザメや色鮮やかな熱帯魚を目にした生徒たちは、歓声を上げながら夢中で写真を撮っていました。異なる文化や言葉の壁を越え、海の生き物を見て共に感動する姿から、交流の第一歩がすでに始まっていることを感じました。
 夕方には京都に入り、夜には本校校長や教職員が出席する歓迎夕食会が開かれました。笑顔と笑い声に包まれた和やかな雰囲気の中で、生徒同士の距離もぐっと近づいたようでした。
 本校では、このような国際交流を通して、他者を理解し、尊重し合う心を育てています。異文化に触れ、自ら考え、表現する体験は、生徒一人ひとりの成長につながります。教育に熱心で質の高い本校の取り組みが、今年も実りある形で進んでいます。


 10月16日(木)の給食は、世界の味めぐり『タイ』の料理でした。
明日17日から、中高等部では、タイ国の生徒が来校され交流があります。今からタイに関心を持ってもらいたく、タイの料理としました。
 献立は、【麦ごはん・カオマンガイ・ゆでやさい・ゲーンチュートタオフー・牛乳・ミニ豆乳プリン】です。
【カオマンガイ】はタイのチキンライスです。本来は、鶏肉を茹でた汁でごはんを炊くのですが、給食では、鶏ガラでとった出汁で、鶏肉、調味料を入れて茹で、その後、鶏肉と出汁に分けました。出汁は各クラスのごはんに混ぜ込み、鶏肉は各クラスで配缶、ナンプラー入りの特製ダレをかけて、食べる時には、鶏肉をごはんの上にのせて食べてもらいました。「名前は難しいけどおいしかった~」とほぼ完食でした。
【ゲーンチュートタオフー】とは、あっさりとした豆腐のスープです。こちらも、鶏ガラでとったスープ、ナンプラーで味付けをしました。「なんか、いつもと違う!?」と違いに気づいていた子どもたち。すごいですね、感心です。
 4年の給食委員さん、行事が続く忙しい中ですが、タイ国について調べて、しっかりと放送してくれました。
 給食当番さん、準備はもちろん、後片付けもしっかりやってくれていますよ。










 本校では現在、タイ王国からの生徒代表団と引率の先生方を迎えるための準備が進められています。訪問団は10月16日から1週間にわたり日本を訪れ、本校の生徒と授業や行事を通して交流します。期間中にはホームステイも行われ、家庭や地域での生活をともにしながら、言葉や文化の違いを超えた温かなつながりを深める予定です。
 校内では、タイと日本の国旗や伝統的な模様などを取り入れた装飾が少しずつ完成に近づいています。玄関や廊下には歓迎のメッセージや生徒が製作した装飾、階段を使った装飾などが並び、訪問を心待ちにする雰囲気が高まっています。こうした活動の背後には、本校が掲げる国際理解教育の方針があります。
 人権教育の視点からは、世界の多様な文化や生活に対して偏見をもたず、互いを尊重する心を育てることを目指しています。また、多文化理解の視点では、日本文化を大切にしながら他文化を受け入れ、違いを認め合う姿勢を重視しています。さらに、コミュニケーションの視点からは、互いの思いを伝え合い、心の通う対話を通して理解を深めることを大切にしています。
 本校とタイの学校との交流は29年に及びます。本交流を機会に、生徒一人ひとりが国際社会の一員としての自覚を深め、異文化を理解し尊重し合う豊かな学びの時間となるよう、全校を挙げて準備を進めています。



 9年生では4時間目に学年集会を行いました。ABCDの4クラスが、それぞれの学級目標をもとにこれまでの歩みを振り返り、今後の展望を全体に向けて発表しました。その準備として、先週は各クラスでじっくりと振り返りの時間を設け、自分たちの成長や課題を言葉にして共有してきました。集会では、代表の発表に耳を傾けながら、互いの努力を認め合う姿が見られました。また、学級代議員からは学年目標の達成度について報告があり、「9年生としての姿を後輩に示せるように、日常生活や学校行事により一層力を尽くしたい」という決意が語られました。さらに、11月に行われる紫友祭での演劇発表の順番をくじ引きで決定し、学年全体の期待が高まりました。
 午後の5・6時間目には、学年レクリエーションを実施しました。D組の生徒は交流学級の友だちとともにサッカーや全員リレーに参加し、どの競技も大いに盛り上がりました。最後には、紫翔祭に向けた大縄跳びの練習にも熱が入り、声を掛け合いながら真剣に取り組む姿が見られました。学びも活動も全力で取り組む9年生の姿勢に、最上級生としての頼もしさが感じられます。













 本日の中等部の給食には、タイ料理の定番であるガパオライスが登場しました。ひき肉とバジルを炒めた香り豊かなご飯の上には、ゆで卵とパクチーが添えられ、本格的な雰囲気です。さらに、コーンたっぷりのフライ、オクラの昆布和え、そしてトムヤンクン風スープが並び、タイと日本の味がバランスよく調和した献立になりました。ガパオの甘辛い味つけとスープの酸味や香辛料の香りが食欲をそそり、生徒たちは「ちょっとピリッとしておいしい!」「初めてパクチー食べた」と話しながら楽しく食べていました。
 10月16日からは、タイの生徒たちが本校を訪れ、一週間の国際交流が始まります。こうした給食は、訪問を前にタイという国への関心を高め、文化や生活の多様性に目を向けるきっかけとなるものです。味や香りを通して異文化を感じることは、教室での学びとはまた違う貴重な体験です。今日の給食をきっかけに、来日するタイの友だちとの交流をより楽しみに感じる生徒も多いことでしょう。