6-3制の小学校・中学校から,4-3-2区分の9年制義務教育学校へ

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タイでの最終日の朝、ホストファミリーのみなさまが見送りに来てくださいました。昨夜のお別れパーティーで感謝の気持ちを伝え合いましたが、今朝のお別れはさらに特別なものとなりました。生徒たちはホストファミリーと手を取り合い、写真を撮り、最後のひとときを惜しんでいました。タイのホストファミリーのみなさまが日本の生徒を家族の一員として迎え入れ、まるで実の子どものように接してくださったことに、感謝の気持ちで胸がいっぱいです。このような温かな交流が生徒たちにとって何よりの財産となりました。
ホストファミリーに見送られた後、バンコクに移動し、見学研修としてエメラルド寺院と王宮を訪れました。今回の訪問では、アユタヤの学校が特別な手続きを行ってくださったおかげで、一般の観光客とは異なる入り口からスムーズに入場することができました。さらに、王宮の職員の方が引率し、英語で建物や歴史について詳しく解説してくださるという、貴重な体験もありました。煌びやかな建築や繊細な装飾に圧倒される中で、ただ美しいだけでなく、タイの思想や文化、歴史の奥深さを学ぶ機会となりました。こうした体験は、日本ではなかなか得ることができず、生徒たちの目に映るタイがより多面的で豊かなものになったようです。
バンコクの空港へと向かう道のりでは大渋滞でしたが、タイの先生方が細やかに手配をしてくださったおかげで、フライトの4時間前に到着しました。こうした細やかなご配慮が、全体のスムーズな進行を支えてくださいました。
タイ国アユタヤでの滞在を通じて、ホストファミリーやタイの先生方の温かなご支援のもと、生徒たちは本やインターネットでは得られない貴重な学びを得ることができました。異なる文化の中で人と触れ合い、心を通わせる経験は、何にも代え難い成長の糧となることでしょう。帰国後は、今回のタイ訪問で得た知見や経験を学校全体に広め、国際理解を広げていきます。28年目の交流となった今、交流校の校長先生が述べられた「100年目まで友情を続けたい」というお言葉を胸に、両校のつながりをこれからも大切にしていきます。
最後に、このような貴重な機会を実現してくださった日本とタイのホストファミリーのみなさま、そして研修旅行に関わってくださったすべての方々に心より感謝申し上げます。


















午前はアユタヤにある農業学習センターを訪問し、ホストファミリーのきょうだいとともにタイの農業や伝統文化を体験しました。生徒たちは、地域の特産品であるカイケム(塩漬け卵)の作り方を学び、丁寧に指導を受けながら、その工程を実際に体験しました。また、ヤシの葉を使った「パラータピアン(金魚の飾り)」作りにも挑戦し、タイの人々が大切に受け継いできた伝統工芸の魅力に触れることができました。さらに、タイの家庭で親しまれる「カリーパフ」の調理体験では、スパイシーで馴染みのある味に驚きつつ、食文化の違いを楽しむ姿が印象的でした。田植えの見学では、農業が地域社会を支える重要な役割を果たしていることを学び、暮らしと自然のつながりについて考えるきっかけとなりました。
午後は現地校でレクリエーション大会が行われ、タイの生徒たちとともにさまざまなゲームを楽しみました。日本でも馴染みのあるスイカ割りに似たゲームでは、生徒たちはすぐにリラックスし、自然と笑顔が広がりました。一方、腰にナスをぶら下げて行うゴルフや、手を使わずにフラフープを一列になって通すゲームなど、タイならではのユーモアあふれるアクティビティには、生徒たちの笑い声が絶えませんでした。これらの活動を通じて、言葉を超えて協力し合う楽しさを体感し、生徒同士だけでなく、タイの生徒との友情も一層深まったようです。
夜には、現地校の先生方が企画・運営してくださったお別れパーティーが行われました。タイの生徒や先生方による美しい生演奏が会場を包み込み、日本の生徒たちは、日本舞踊とソーラン節を披露し、これまでの感謝の思いを精一杯表現しました。タイの先生方が心を込めて準備してくださった温かい雰囲気の中で、最後には全員で踊り、笑顔と歓声があふれるひとときを過ごしました。しかし、ホストファミリーやタイの生徒たちとのお別れが近づくと、生徒たちは感極まり涙ぐむ姿も見られました。それでも、「また会いたい」「この経験を大切にしたい」と語る生徒たちの姿が印象的でした。
今回のホームステイプログラムでは、ホストファミリーの皆さまの温かい受け入れが、生徒たちにとって特別な学びと成長の機会を与えてくれました。滞在中、家族の一員のように接していただき、生徒たちは家庭生活を通じてタイの文化や暮らしを実感するとともに、人と人とのつながりの大切さを深く学びました。ホストファミリーの皆さまの優しさとおもてなしに触れた生徒たちは、この貴重な経験を心に刻み、日本に帰国後も新たな目標に向かって取り組むことでしょう。
また、今回のホームステイは、単なる文化交流にとどまらず、「人と人とが触れ合うことで生まれる学び」を実現する貴重なプログラムであることを改めて実感しました。生徒たちは、タイでの経験を糧に、広い視野と深い感謝の気持ちをもってこれからの活動に取り組んでいきます。このような素晴らしい機会を提供してくださったホストファミリーや現地校の先生方に、心より感謝申し上げます。




















週末はホストファミリーと過ごしました。現地の家族と共に過ごす中で、日常生活を共有し、タイの文化を深く体験しました。そして週明けには、タイのきょうだいと一緒に登校しました。同じ時間を共にすることで友情が育まれ、元気いっぱいの笑顔が印象的でした。
月曜日の始まりは、全校での朝会からスタート。続いて中学2・3年生の授業に参加しました。数学や科学、社会、美術といった日本でも馴染みのある授業に加え、タイダンスや剣術、タクロー(セパタクロー)の授業も体験しました。どの授業でも、タイの先生方から丁寧な指導を受け、生徒たちは真剣な表情で学びに取り組んでいました。特に文化的な授業では、タイの豊かな伝統と価値観に触れ、学んだことを日本で共有したいという思いが強く感じられました。
その後の交流ホームルームでは、タイの生徒や先生方と一緒に伝言ゲーム、椅子取りゲーム、ハンカチ落としといった遊びを通じて交流を深めました。異なる文化背景を持つ子どもたちが、笑顔で同じ遊びを楽しむ姿は大変微笑ましく、国境を越えた共通点の多さに驚かされました。
また、日本の文化を紹介する活動では、中学1・2年生のクラスで組み紐の作り方を英語で教えました。英語で伝える難しさを感じつつも、ジェスチャーを交えてタイの生徒たちと積極的にコミュニケーションを取る姿が印象的でした。この経験を通じて、言葉を超えて人と繋がることの喜びや、英語の重要性を改めて実感する貴重な機会となりました。
午後には、タイの文化を体験するイベントが行われました。タイの生徒たちが準備したブースでは、タイ文字の学習や塗り絵、伝統衣装の試着、ムエタイの体験、タイ楽器の演奏、花飾り作り、伝統菓子の調理、タイダンスのレッスンなどが行われました。これらの体験を通じて、タイ文化への理解が一層深まりました。特に、現地の生徒たちと直接触れ合いながら学ぶことで、教科書だけでは得られない実践的な知識と感動が得られたようです。学んだ内容は、日本の学校でぜひ広く伝えていきたいものばかりです。
本日の活動を終えた後、生徒たちはタイのきょうだいと一緒に下校しました。一日の疲れも見せず、心温まる交流を通じて学びの充実感を感じている様子が伺えました。
















本日、アユタヤ地域総合大学の敷地内にある付属学校を訪問し、温かい歓迎を受けました。歓迎会では、京都小中学校の校歌をギターの伴奏に合わせて合唱していただき、上手な日本語での歌声にに深く感銘を受けました。続いて、タイの民族舞踊や民族音楽の素晴らしい発表を披露していただきました。特に、私たちのために多くの時間をかけて練習してくださったことが伝わり、大変感謝しています。また、タイで人気のポップミュージックに合わせたダンスや、タイの民族楽器で演奏された日本の曲も楽しむことができました。
日本の生徒たちからは、総合学習で学んだ日本舞踊やソーラン節の披露に加え、タイ訪問に向けて準備してきたリコーダーの合奏、さらに日本とタイのポップミュージックに合わせたダンスを発表しました。これを通じて、日本の伝統文化だけでなく、中学生の日常的な学びや楽しみをタイの皆さんに紹介する貴重な機会となりました。
午後のアユタヤ研修では、チャンタラカセーム国立博物館を訪問し、ラーマ4世やラーマ6世に関連する建物やアユタヤ王朝時代の収蔵品を見学しました。生徒たちは、しおりに学んだことや感じたことを書き込んだり、タイの先生に質問したりする中で、多くの知識を深めることができました。
夕方にはホストファミリーとの対面式が行われ、いよいよホームステイプログラムがスタートしました。生徒たちは緊張した様子で、不安そうな表情も見られましたが、タイの中高生のきょうだいとともに新たな家庭へ向かいました。親元を離れてタイの家族と過ごす4泊5日は、生徒たちにとって何物にも代えがたい貴重な経験となるでしょう。このような貴重な機会を提供してくださったタイのホストファミリーの皆さま、そしてプログラムを調整してくださった先生方に、心より感謝申し上げます。










早朝にバンコクへ到着した訪問団は、温かく出迎えてくださったタイの先生方に導かれ、研修のスタートを切りました。バスでチャチューンサオ県に移動し、タイの文化や信仰について学ぶ機会を得ました。
最初に訪れたワット・ソートーンでは、仏像に金箔を貼ってお参りし、タイならではの伝統的な儀式を体験しました。特にユニークだったのはおみくじの引き方です。日本の方法とは異なり、筒を振って番号の書かれた棒を出すスタイルで、生徒たちは苦戦しつつも楽しみながら挑戦していました。
次に訪れたワット・サマーン・ラッタナーラームでは、タイ、中国、インドの宗教が融合した独特の雰囲気に驚かされました。ピンク色のガネーシャ像は圧巻で、現地の方々にも人気の場所だとタイの先生から教えていただきました。タイの先生から英語での説明を受ける中で、日本のお寺とは全く異なる造りや雰囲気に、初めての体験に驚きと感動を覚えました。
また、食事の面でも多くの新しい発見がありました。特にタイ料理は、生徒たちが事前に抱いていた不安をよそに、予想以上に口に合い、皆で楽しく味わうことができました。さらに、昨年タイを訪問した本校副校長が勧めてくださったマクドナルドのおかゆにも挑戦し、タイ文化の新たな一面を感じることができました。
タイの文化、宗教、食事を通じて多くの刺激を受けた1日でした。この貴重な経験が、生徒たちの探究活動や国際的な視野を広げるきっかけになることを確信しています。